サイドブレーキ(パーキングブレーキ)のひきづり
categoty:車検費用を安くする方法テクニック | Posted by: | 公開日:2019年1月31日 |
パーキングブレーキ(サイドブレーキ)の引きづりと現象を知っていますか?
パーキングブレーキの引きずりとは、パーキングブレーキを解除しているにも関わらず、パーキングブレーキのブレーキシューが離れなく、ブレーキがかかった状態になることをパーキングブレーキの引きずりと言います。
当然ですが、パーキングブレーキが引きずりを起こしている状態では、車検の検査は合格しません。
車検に合格しないというより、パーキングブレーキが引きずりっている状態で使用すると走行が不安定になるだけでなく、最悪の場合ブレーキの摩擦熱から車両火災になる可能性もありますので、注意が必要です。
オートマチック車でパーキングブレーキがドラムブレーキタイプは引きずりに注意が必要
パーキングブレーキの引きずりは、次のような車の場合に、発生する傾向があります。
- パーキングブレーキがドラムブレーキの車
- オートマチック車
なぜかと言うと、ドラムブレーキは、その構造からブレーキの引きずり現状がディスクブレーキタイプに比べて起きやすいからです。
ドラムタイプのブレーキは、ブレーキ解除を行うバネの劣化で引きずり状態になる可能性がある
ドラムタイプのブレーキは、サイドブレーキバーを引く、もしくは、パーキングブレーキペダルを踏むとブレーキワイヤが引っ張られ、タイヤシャフトに固定されている円形の金属製ドラムの内側にブレーキシューが押しつけられ、ブレーキが利く構造になっています。
パーキングブレーキを解除する場合には、サイドブレーキバーを戻す、もしくは、パーキングブレーキペダルを解除すると、ブレーキを掛ける時とは逆に、ブレーキワイヤが緩みドラム内側に密着しているブレーキシューが離れる構造になっています。
ブレーキシューがドラムから離すためのにスプリングが重要
先ほど、ブレーキを戻すとブレーキワイヤが緩んでブレーキシューがドラムから離れるとご説明しましたが、実は、ブレーキワイヤが緩んだだけでは、ブレーキシューはドラムから離れません。
なぜかというと、ドラムブレーキは、ブレーキを掛けるとドラムとブレーキシューが軽く固着する様態になるからです。
そのため、ブレーキシューをドラムから素早く離すために、ブレーキシューにはコイルスプリングが取り付けられいいます。このコイルスプリングの反発力で、ブレーキワイヤが緩むとブレーキシューがドラムから素早く離れる構造になっています。
なんとなく、ドラムブレーキの構造が分かったでしょうか?
もうお気づきの人もいると思いますが、このコイルスプリングの反発力が弱くなると、ブレーキを解除しても、ドラムブレーキが利いた状態になり、ブレーキの引きずりが発生します。
ドラムブレーキのコイルスプリングの反発力が弱くなる原因
ドラムブレーキのドラム内には、ブレーキを掛けた時に発生するブレーキシューの削りカスが発生します。
ドラムブレーキは構造上、密閉された状態になっているので発生したブレーキシューのカスが溜まり、コイルスプリングの固着すると、コイルスプリングの反発力が弱くなります。
そのため、12カ月定期点検と24カ月定期点検の点検整備項目になっているのです。