タイヤのヒビの車検基準(保安基準)について

ここでは、タイヤに発生したヒビの車検基準(保安基準)についてご紹介しています。

タイヤは、ゴム製品のため、紫外線や走行による摩擦や摩耗により、使用年数が経ってくると表面にひびが発生することがあります。

特に、最近では、タイヤのショルダー部分(路面に設置するトレッド面の端っこの部分)の形状が、ディンプルと呼ばれる丸い穴のようなタイヤ形状となっているタイヤがありますが、ディンプルの様な丸い穴の部分は使用していると穴から細かいひびが発生することがありますね。


では、ヒビの発生したタイヤの車は、車検に合格するのでしょうか?

結論から言うと、タイヤの表面に発生した細かなヒビ程度では、多くの場合、車検には合格します。

陸運支局の自動車検査場に車を持ち込んで車検を受けた場合、タイヤの表面に発生した細かなヒビくらいならほとんど場合、車検に不合格となるケースは少ないと思います。

実際に、ユーザー車検でトレッド面とショルダーと呼ばれるトレッドの角部分にヒビの発生しているタイヤで保安基準の車両検査を受けたことがありますが、外観検査の時にタイヤとホイールのチェック確認がありますが、指摘を受けたことはありません。


タイヤのヒビに関する車検の保安基準は、道路運送車両の保安基準第9条とその細目を定める告示に定められている

車検の保安基準に関する法律は、「道路運送車両の保安基準」になります。

人によっては、この「道路運送車両の保安基準」に記載されている基準だけが保安基準であると考えている人もいますが、車検の保安基準は、この法律の条文に書かれている基準以外に、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」によって、追加変更されます。


タイヤのヒビについては、道路運送車両の保安基準の細目の告示の第167条の4の三で規定されています

「道路運送車両の保安基準」の条文には、タイヤのヒビについての明確な基準は定められていません。そのため、人によっては、この事から、「車検の保安基準には、タイヤのヒビに関する基準はない」ということを言う人がいます。

しかし、タイヤのヒビについては、「道路運送車両の保安基準の細目の告示」の第167条の4の三に「裂、コード層の露出等著しい破損のないものであること」という規定が定められています。


タイヤのヒビについては、タイヤを構成しているカーカスと呼ばれるコード部分までに達するヒビや亀裂がある場合には、保安基準を満たさない

つまり、タイヤの表面に発生しているヒビについては、かなり深くヒビが入ってタイヤのコード部分が見える場合は、車検の保安基準を満たしていないので、車検には不合格となります。

逆に、タイヤ表面だけに発生しているヒビについては、車検の保安基準としては問題ないということになります。


車検に通るが、事故予防対策としては、ヒビの発生したタイヤは早期に交換した方がいい

先ほど、タイヤ表面の細かなヒビでは車検に不合格となるケースは少ないと紹介しましたが、ヒビが発生しているということは、その部分のゴムが硬化しているという状態になっていますので、ブレーキを掛けた時に路面との摩擦係数は低くなりますので、ヒビの発生していないタイヤに比べるとブレーキの制動距離は伸びます。

また、発生しているヒビ部分のゴムの効果が進むとブロック破損(トレッド部分のゴムが欠ける状態)の可能性もあります。

そのため、車検時にはタイヤ交換をしなくても、出来るだけ早期にタイヤを交換した方がいいです。




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