タイヤの残り溝不足を示すスリップサインについて
categoty:車検の基礎知識 | Posted by: | 公開日:2019年1月29日 |
車検の検査項目の1つにタイヤの残り溝の確認があります。
タイヤが路面に設置する面(トレッド面)にあるタイヤの溝の深さが1.6mm以下になると車検には合格しません。
外観検査で、スリップサインがチェックされる
自動車検査登録事務所の検査場での検査では、検査ラインの最初に行われる外観検査でタイヤの残り溝が1.6mm以上あるかどうかの検査チェックがあります。
外観検査で、検査員が検査棒でタイヤナット部分を叩いて取付にがたが無いか確認する際に、検査員は、タイヤのトレッド面に設けられいるスリップサインが出ていないかどうかを目視で確認しています。
スリップサインが出ているタイヤを取り付けてある車両は、検査員は、タイヤの残り溝不足として、外観検査を不合格とします。
スリップサインとは
タイヤにはスリップサインという印があり、残り溝が、1.6mmになる直ぐに分かるようになっています。
タイヤのスリップサインは、タイヤには路面と接するトレッド面に溝が設けられているもので、タイヤの溝が残り1.6mmになったことがわかるように、タイヤの全周に4か所から6か所程度、溝が1.6mm浅くなっている部分が設けられています。
タイヤの残り溝が1.6以下になると、スリップサインの部分のみ溝が無くなり、1.6mm以下の状態が確認できるようになっています。
スリプサインは、タイヤ側面に△印がある
スリップサインは、車検や運行前点検で、タイヤの残り溝不足が無いかの確認が容易に出来るように、トレッド面にスリップサインがある場所には、直ぐに分かるように、タイヤの側面に△が付いています。
一か所でもスリップサインが出ている場合には車検に合格にしません
タイヤは、均等に摩耗することはまれのため、タイヤに設置されているスリップサインが同時に出ることはほとんどありません。
多くの場合には、どこか1か所のスリップサインから出始めます。
自動車検査(保安検査)の基準は、タイヤの残り溝が1.6mmを超える溝があることのため、一か所でもスリップサインが出ている場合には、車検には合格しません。
登録事務所の検査場の検査では、タイヤの残り溝不足で外観検査が不合格でも、次の検査に進みますが、タイヤの残り溝不足で、検査は不合格となります。
タイヤの残り溝不足による不合格になった場合には、速やかに、タイヤを交換するしか方法はありません。
タイヤの溝不足で不合格になるのは、完全に車の事前整備をしていないということは明言しているようなものなので、ユーザー検査を受ける場合には、絶対にそのようなことは無いように事前にタイヤのスリップサインが無いかどうか確認してましょう。/p>