指定工場(指定整備工場)とは
categoty:車検の基礎知識 | Posted by: | 公開日:2016年7月7日 |
陸運支局から自動車整備業として許可を受けた認証工場の中には、次のプレートを掲示する指定工場というところがあります。
指定工場とは、認証工場の中から、陸運支局から特別に指定された整備工場で、陸運支局の自動車検査登録事務所の検査場に代わって、自社の工場内に設置してある検査機器(テスター)で保安基準の検査を行うことが出来ます。
つまり、指定工場内で、車検の継続検査を完了することが出来るということです。そのため、指定工場のことを一般的に民間車検場と呼ぶことがあります。
指定工場の特徴
先ほど、指定工場の特徴として、陸運支局の自動車検査登録事務所の検査場に代わって、自社の工場内の検査機器(テスター)で保安基準の検査を行うことが出来るとご説明しましたが、これ以外にも、指定工場には、次の特徴があります。
- 土日や夜間でも車検を受けることが出来る
- 指定工場は、その工場内に車検の継続検査に必要な検査機器(テスター)を使って、継続検査の保安基準判定を行うことが出来るので、土日でも車検を受けることが出来ますし、指定工場の中には、夜8時くらいまで営業しているところもありますので、事前に予約をすることで、仕事帰りに立ち寄って、車検を受けることも出来ます。
- 認証工場に比べ短時間で車検を受けることが出来る
- 指定工場は、法定点検整備を完了した後、すぐに工場内の検査機器(テスター)にて継続検査を実施することが出来るので、認証工場と比較すると、車検を完了するまでの時間が短時間に済ませることができます。認証工場の場合は、法定点検整備を完了した後に、陸運支局の自動車検査登録事務所の検査場に車を運んで、継続検査を受けるので、どうしても、移動時間と継続検査を受ける待ち時間が発生するからです。
- 指定工場の継続検査は厳しい
- 車検の継続検査の保安基準は、陸運支局の自動車検査登録事務所の検査場でも、指定工場でも同じですが、一般的に、指定工場の継続検査は厳しいと言われます。
- 理由は、万一、保安適合基準をクリアしていない車を検査合格として、車検を通してしまった場合、そのようなことが陸運支局に分かってしまった場合、指定工場の認可も無くなりますし、場合によっては、自動車整備業の営業も出来なくなる営業停止の行政処分を受ける可能性もありますので、余裕をもって、保安適合基準を合格するような点検整備を行う傾向があります。
- 指定工場での車検は、保安基準適合証を発行される
- 指定工場は、工場内の検査機器(テスター)で継続検査を実施することは出来ますが、車検証(自動車検査証)を発行することはできません。
- 正式な車検証(自動車検査証)は、後日(2週間以内)、指定工場が、陸運支局の自動車検査登録事務所に申請を行い発行されます。
- そのため、車検を完了した時点で、指定工場での車検では、保安基準適合証という書類と紙の保安基準適合標章が発行されます。
- 正式な車検証と車検ステッカーは、多くの場合、後日2週間以内に、郵送で送られてきます。フロントガラスに貼られいる紙の保安基準適合標章は、車検ステッカーが送られてきた時に剥がし、車検ステッカーを所定の場所に貼り付けます。
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