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運行前点検について

運行前点検とは、2007年の道路運送車両法の改正前までは、全ての自動車が運行(運転)を開始する前に行うことが義務づけられていた点検になりますが、現在では、事業用自動車と事業で使用する車両の安全運転責任者に義務付けられた点検となります。

事業用自動車以外の車には、運行前点検ではなく日常点検を行うことが義務づけられています。


運行前点検の点検項目

運行前点検の点検項目は、日常点検とほぼ同じですが、いくつかの点検項目が加わっています。

ブレーキの点検(制動装置の点検)

ブレーキフルード(ブレーキ液)の量のチェック
ブレーキの効き具合のチェック
パーキングブレーキ(サイドブレーキ)の効き具合のチェック
エアタンクの点検
エアブレーキ装着車の場合には、エアタンクに水などの液体がたまっていないか点検します。

バッテリーの点検

バッテリーの充電状態のチェック

タイヤの点検

タイヤの空気圧点検
タイヤの亀裂や損傷点検
タイヤのへん摩耗点検
タイヤの溝点検
車両総重量8トン以上のトラックの場合:ホイールボルトの締め付点検
車両総重量8トン以上の大型車の場合には、車輪の脱落事故が問題化したことから、運行前に、ホイールボルトがちゃんと締め付けられているか?、ホィールボルトに破損などが無いかを点検確認することが義務付けられています。

エンジン機器類の点検

冷却水の点検
エンジンオイルの点検
エンジンのかかり具合の点検
ベルト類の点検
ファンベルトやパワステポンプベルト等のベルト類について、損傷などが無いか点検します。
ベルトの中央を指で押して、ベルトの張り具合を確認します。(少したわむ程度であるか確認する)

灯火類の点検

前照灯の点検
方向指示器(ウィンカー)の点検

ワイパーの点検

ワイパーの動作点検
ウィンドウォッシャー液の点検

装備品の確認

事業用自動車の場合には、運行前点検の際に、次の装備品の確認を行います。

発炎筒の点検
発炎筒(または非常信号用具)が、運転席から見えるところに備え付けられているか確認します。
発炎筒の使用期限が切れていないかチェックします。
停止表示機材の確認
停止表示機材(三角板)が備え付けられているか確認します。
スペアタイヤの点検
スペアタイヤの有無と、スペアタイヤの空気圧が適正であるかチェック点検します。
ジャッキおよび工具の確認
車載ジャッキと車載工具の有無と動作の確認をします。
車検証および自賠責保険の確認
当たり前に思えるかもしれませんが、車検証(自動車検査証)と自賠責保険の有無と、その有効期限の確認を行います。



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