車検証(自動車検査登録証)
categoty:車検の基礎知識 | Posted by: | 公開日:2016年8月5日 |
車検証は、通称で、正式名称は、自動車検査登録証と言います。
車検証は、多くの場合、自動車メーカーの二つ折の車検証入れに入って、助手席前のダッシュボードのグローブボックスに収められていると思います。
車検証は、道路運送車両法で定められた書類で、記載されている自動車が、道路運送車両法の保安基準に適合していることを証明する書類となります。
車検証を見ると、その車のいろいろな情報を知ることが出来ます。
車検証の記載されている項目
- 自動車登録番号
- その車の登録番号の事で、いわゆるナンバープレートに表記されている番号になります。
- 自動車登録番号は、各陸運支局毎に管理されています。
- 登録年月日
- この車検証に記載されている自動車登録番号として登録された年月日が記載されています。
- 普通は、この登録年月日の年月は、下の初年度登録年月と同じになりますが、一度、廃車(一時使用中止)した場合や、事故や構造変更によって、ナンバーを再取得した場合には、登録年月日と初年度登録年月が異なることがあります。
- 初年度登録年月
- この自動車が、日本で初めて登録された(ナンバープレートを取得した)年月が記載されています。
- 自動車の種別
- 自動車の種別は、エンジンの排気量によって、区別された名称が記載されます。
- 乗用車の場合は、排気量2000CC以下は小型、排気量2001CC以上は普通と記載されます。
- 車検証に記載される自動車の種類については、こちらをご覧ください。「
- 用途
- この車の用途が記載されています。乗用車の場合は、乗用と記載され、トラックや商用車の場合には、貨物と記載されます。
- 車検証に記載される用途については、こちらをご覧ください。
- 自家用・事業用の別
- タクシーやバスなどの営業ナンバーで使用する車の場合は営業用と記載されます。その他の場合には、ほとんどが自家用と記載されています。
- 車体の形状
- 箱型とかステーションワゴンなどのその車の車体の形状が記載されています。
- 車体の形状については、こちらをご覧ください。
- 車名
- 車名とありますが、マーチやプリウスなどのような販売車名ではありません。
- 車検証の車名は、ほとんどの場合がメーカー名となります。トヨタ、ホンダ、ニッサンというように記載されています。
- 型式
- 型式は、一般に販売されている車名と搭載エンジンや駆動方式毎に、アルファベットと数字の組み合わせの文字列で構成された記号が記載されています。
- 乗車定員
- その車に乗ることが出来る人数が記載されています。
- 用途が貨物のバンなどは、二列目シートを使用した時と、2列目以降を貨物スペースと使用した場合の二通りの人数が記載されます。5名(2名)というような記載がされます。
- 最大積載量
- 用途が貨物の自動車の場合には、積むことが出来る貨物の最大の重量がkg単位で記載されています。
- 用途が乗用の自動車の場合には、空欄となります。
- 車両重量
- その車単体の重量がKgで記載されています。
- 用途が乗用の車の場合には、この車両重量をもとに自動車重量税が算出されます。
- 車両総重量
- 用途が貨物の車の場合には、この車両総重量をもとに自動車重量税が算出されます。
- 車両総重量は、車両重量に用途が乗用の車の場合には、乗車定員1名ごとに55Kgを加算した数値が記載されます。
- 用途が貨物の車の場合の車両総重量は、車両重量に最大積載量を加算した数値が記載されます。
- 車体番号
- 車体番号は、製造メーカーが製造した車1台ごとにつけた番号で、アルファベットと数字の組み合わせで構成されます。
- 日本車の場合、車体番号は、型式から始まる場合が多いです。
- 原動機の型式
- その車に搭載されているエンジンの型式番号が記載されています。
- メーカーカタログでは仕様によって、原動機の型式の後に数字やアルファベットで表記されていますが、車検証の原動機の型式は、エンジン(原動機)の型式認定を受けた基本の型式が記載されます。
- 長さ
- 車の全長が、cm単位で記載されています。車庫証明を取得する時に必要となります。
- 幅
- 車の最大幅が、cm単位で記載されています。車庫証明を取得する時に必要となります。
- 高さ
- 車の最大車高が、cm単位で記載されています。車庫証明を取得する時に必要となります。
- 前前軸重
- 4輪自動車の場合、前輪のタイヤにかかっている重量が記載されています。
- 大型トラックなど、タイヤが4か所以上ある場合は、最前列のタイヤにかかっている重量が記載されます。
- 前後軸重
- 大型トラックなど、タイヤが4か所以上ある場合、前から二列目のタイヤにかかっている重量が記載されています。
- 後前軸重
- 大型トラックなど、タイヤが4か所以上ある場合、後ろから2列目のタイヤにかかっている重量が記載されています。
- 後後軸重
- 4輪自動車の場合、後輪ののタイヤにかかっている重量が記載されています。
- 大型トラックなど、タイヤが4か所以上ある場合は、最後列のタイヤにかかっている重量が記載されます。
- 総排気量又は定格出力
- エンジン(原動機)の排気量が、リットル単位で記載されています。
- 燃料の種類
- ガソリン車の場合はガソリン、ディーゼル車の場合は軽油と記載されています。
- 型式指定番号
- 製造メーカーが型式認定申請した際につけられた番号が記載されています。
- 型式指定番号は、類別区分番号とあわせて自動車取得税の算出の際に利用されます。
- 修理の際に、必要な交換部品をオーダーする時に、この型式指定番号とこの下の類別区分番号が必要になります。
- 類別区分番号
- 寒冷地仕様やサンルーフ車など、車の装備品を区別している番号が記載されています。
- 類別区別番号は、型式指定番号とあわせて自動車取得税の算出の際に利用されます。
- 所有者の氏名又は名称
- 車の所有者の氏名(法人の場合は、法人名)が記載されています。
- 所有者の住所
- 車の所有者の住所が記載されています。
- 使用者の氏名又は名称
- 通常は、***表示となりますが、車をローンで購入した場合や、リースで使用している場合には、使用者名が記載されます。
- 使用者の住所
- 使用者の氏名又は名称欄が***表示の場合には、使用者の住所も***表示となります。
- 使用者の氏名又は名称欄に使用者が記載されている場合には、使用者の住所が記載されます。
- 使用の本拠の位置(自動車の所在する位置)
- 使用者の氏名又は名称に***以外の記載がある場合は、***表示となります。
- 所有者または使用者が法人の場合、所有者の住所や、使用者の住所が、法人の本社などで登録している場合、営業所や支店の住所など、実際にこの車を使用する住所が記載されます。
- 有効期間の満了する日
- 車検の有効期間が満了する日が記載されます。