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ブレーキ検査

ここでは、車検のブレーキ検査について、ご紹介しています。

ブレーキ検査は、次の二つのブレーキの検査を行います。

フットブレーキの制動力の検査
駐車ブレーキの制動力の検査

検査の基準となるブレーキ検査の保安基準は、以下のようになります。


ブレーキの種類制動力の総和後車輪の制動力の和
一般車両
(トレーラ以外の車両)
主制動装置
(ブットブレーキ)
車両重量の50%以上 (4.90N/kg以上)後車軸量の10%以上 (0.98N/kg以上)
駐車ブレーキ
(パーキングブレーキ)
車両重量の20%以上 (1.96N/kg以上)----------------

尚、ブレーキテスター(検査機)で検査した際に、検査機のローラー上で前軸のタイヤまたは全ての車軸のタイヤがロックして、検査機が計測困難となった場合には、制動力の総和が4.90N/km以上として適合となります。また、雨天時の検査で、ブレーキテスター(検査機)のローターが水で濡れている場合には、制動力の総和の基準である50%(4.90N/Kg)以上を40%(3.92N/Kg)以上でも適合となります。


ブレーキ検査の検査方法

ブレーキ検査の検査方法は、検査機(ブレーキテスター)を使用して、次のような手順で行います。

陸運支局の自動車検査登録事務所の検査場でも、指定工場内の検査テスターでの検査でもほぼ同じとなります。


    検査する車のタイヤ4輪を検査機(ブレーキテスター)のローラーに乗せる
    ギアをニュートラルにする
    フットブレーキの制動力の検査が行われる
    駐車ブレーキの制動力の検査が行われる

    検査する車のタイヤ4輪を検査機(ブレーキテスター)のローラーに乗せる

    検査機(マルチタイプのブレーキテスター)は、車の4輪のブレーキの制動力を検査するために、4つのローラーがあり、前輪を前方のローターのくぼみにタイヤをのせると、後輪のローラーが自動的に動いて、後輪タイヤがローラーのくぼみにはまるようになります。

    古いタイプの検査機(ブレーキテスター)の場合には、ローラーは2つになっており、まずは、ローラーに前輪をのせ前輪のブレーキ検査し、後輪のブレーキ検査の行う前に、車を移動し、後輪をローラーにのせます。


    ギアをニュートラルにする

    ブレーキ検査の場合は、スピードメーター検査と異なり、テスターのローラーが自動的に回転し、車のタイヤを回転します。


    フットブレーキの検査を行う

    フットブレーキの検査は、前輪タイヤのブレーキ検査を行った後に、後輪タイヤのブレーキ検査が行われます。

    前輪ブレーキの検査

    検査機の表示板に「ブレーキを踏む」と表示が出たら、一呼吸した後にブレーキを最後まで力ずよく踏みこみます。

    「ブレーキを踏む」が表示されて、慌ててブレーキを含むとブレーキの制動力の検査が出来ず、ブレーキ検査が不合格となる場合があります。

    次に、検査機の表示板に「ブレーキをはなす」と表示が出たら、踏んでいたブレーキから足を素早くはなします。

    ブレーキから足をはなすタイミングが遅くなると、ブレーキの引きずりとして、ブレーキ検査が不合格となる場合があります。


    前輪のブレーキ検査が終了すると、後輪のブレーキ検査に移ります。前輪のブレーキ検査が不合格の場合でも、後輪のブレーキ検査が始まります。

    後輪のブレーキ検査も、前輪と同様に、検査機の表示板の指示に従い、ブレーキを踏んだり、はなしたりします。


    フットブレーキ検査の結果が表示板に表示される

    前後輪のブレーキ検査が終了すると、ブレーキ検査の結果が表示板に表示されます。表示は、前輪と後輪に分かれており、前輪、後輪ともに合格の場合には、〇印が表示されます。不合格の場合にはバツ(×)印が表示されます。


    駐車ブレーキの検査を行う

    駐車ブレーキの検査も、フットブレーキの検査と同様に、検査機の表示板に、「ブレーキをひく」と「ブレーキをもどす」と表示されるので、指示通り、サイドブレーキまたは、踏み込み式の駐車ブレーキをかけたり、はなしたりします。


    駐車ブレーキ検査の結果が表示板に表示される

    駐車ブレーキ検査が終了すると、ブレーキ検査の結果が表示板に表示されます。合格の場合には、〇印が表示されます。不合格の場合にはバツ(×)印が表示されます。




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