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ヘッドライト検査

ここでは、車検のヘッドライト検査について、ご紹介しています。

一般的にヘッドライト検査と呼ばれていますが、正式には、前照灯検査となります。

ヘッドライト検査は、次の3つの検査を行います。

ヘッドライトの光の色の検査
ヘッドライトの光量の検査
ヘッドライトの光軸(配光)の検査

ヘッドライトの向きについて

ヘッドライトには、照らす向きによって、ロービームとハイビームの2種類があります。上向き、下向きとも呼ばれていますね。

車両運送法では、ロービーム(下向き)のことをすれ違い用前照灯、ハイビームのことを走行用前照灯といいます。


検査するヘッドライトの向きは、車の製造年度によって異なる

ちょっとわかりずらいことではあるのですが、車検のヘッドライト検査は、検査の対象灯が、車の製造年度によって異なります。

簡単にいうと、次のような取り扱いになります。

平成10年9月1日以降製造の車
すれ違い用前照灯が、原則、検査の対象となります。
平成10年9月1日以前製造の車
すれ違い用前照灯で検査し、不適合の場合は走行用前照灯を対象に検査する

車検のヘッドライト検査の対象前照灯については、こちらのページをご覧ください。


ヘッドライトの光の色の検査

ヘッドライトの色について

現在の、道路運送車両法では、ヘッドライトの光の色は白色で、左右のヘッドライトの色が異なってはいけないと規定されています。但し、平成17年12月31日以前に初年度登録された車については、法律改正前の車両ということで、白色または黄色でも保安基準適合ととなります。


ヘッドライトの色は左右同じ

ヘッドライトの光の色が白色であっても、左右のヘッドライトで色が異なる場合には、保安基準不適合となります。

平成17年12月31日以前に初年度登録の車両で、ヘッドライトの光の色が、白色または黄色となっているからといって、右のライトが白色で、左のライトが黄色という場合には、保安基準不適合となります。


光量と光軸(配光)の検査は、車の製造が平成10年9月1日前後で異なる

平成7年12月の道路車両運送法の改定によって、平成10年9年1日以降製造された車のヘッドライトの光量と光軸(配光)の保安基準が改定されました。

そのため、ヘッドライトの光量と光軸(配光)の車検における検査基準も変更となります。


平成10年8月31以前に製造された車のヘッドライトの光量と光軸の検査基準

車検の保安基準の検査対象ヘッドライト

検査対象ヘッドライトは、走行用前照灯となります。


光量(光度)の基準

検査対象となる走行用前照灯(ハイビーム)の光量(光度)は、下記の基準となります。

2灯式ヘッドライトですれ違い用前照灯(ロービーム)が同時点灯しない車
1灯(片側のヘッドライト)で、15,000カンデラ以上あること
2灯式ヘッドライトですれ違い用前照灯(ロービーム)が同時点灯する車
1灯(片側のヘッドライト)で、12,000カンデラ以上あること
4灯式ヘッドライトの車
1灯(片側のヘッドライト)で、12,000カンデラ以上あること

但し、2灯式および4灯式ヘッドライトともに、合計光量(光度)が225,000カンデラを超えないこと。


光軸の基準

左右の走行用前照灯(ハイビーム)の光軸が、下記の数値を満たしていることが基準となります。

光軸の左右の振れ幅
左27cmから右27cm以内に光軸があること
光軸の上下の振れ幅
ライトの取り付け位置より上10cmから地上からライトの取り付け位置の五分の1までの範囲にあること

平成10年9年1以降に製造された車のヘッドライトの光量と光軸の検査基準

車検の保安基準の検査対象ヘッドライト

検査対象ヘッドライトは、すれ違い用前照灯となります。


光量(光度)の基準

検査対象となるすれ違い用前照灯(ロービーム)の光量(光度)は、下記の基準となります。

カットオフありのヘッドライトの場合
ロービームの中心高さ1m以下の車両の場合は、中心から左23cm、中心から下に11cmの光量測定点で1灯に付き6,400カンデラ以上あること
ロービームの中心高さ1mを超える車両の場合は、中心から左23cm、中心から下に16cmの光量測定点で1灯に付き6,400カンデラ以上あること
カットオフなしのヘッドライトの場合
1灯(片側のヘッドライト)で、6,400カンデラ以上あること

光軸の基準

カットオフありのすれ違い用前照灯の場合には、カットオフのエルボー点(カットオフの角)が、下記の数値内にあることが基準となります。

ロービームの中心高さ1m以下の車両の場合
カットオフのエルボー点が、前方10mの地点で、中心点から左27cmと右27cmの間で、中心点から下に2cmと中心点から下に15cmの間の長方形の中にあること
ロービームの中心高さ1mを超える車両の場合
カットオフのエルボー点が、前方10mの地点で、中心点から左27cmと右27cmの間で、中心点から下に7cmと中心点から下に20cmの間の長方形の中にあること



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