ブレーキ検査
categoty:車検検査項目 | Posted by: | 公開日:2016年8月14日 |
ここでは、車検のブレーキ検査について、ご紹介しています。
ブレーキ検査は、次の二つのブレーキの検査を行います。
- フットブレーキの制動力の検査
- 駐車ブレーキの制動力の検査
検査の基準となるブレーキ検査の保安基準は、以下のようになります。
ブレーキの種類 | 制動力の総和 | 後車輪の制動力の和 | |
---|---|---|---|
一般車両 (トレーラ以外の車両) | 主制動装置 (ブットブレーキ) | 車両重量の50%以上 (4.90N/kg以上) | 後車軸量の10%以上 (0.98N/kg以上) |
駐車ブレーキ (パーキングブレーキ) | 車両重量の20%以上 (1.96N/kg以上) | ---------------- |
尚、ブレーキテスター(検査機)で検査した際に、検査機のローラー上で前軸のタイヤまたは全ての車軸のタイヤがロックして、検査機が計測困難となった場合には、制動力の総和が4.90N/km以上として適合となります。また、雨天時の検査で、ブレーキテスター(検査機)のローターが水で濡れている場合には、制動力の総和の基準である50%(4.90N/Kg)以上を40%(3.92N/Kg)以上でも適合となります。
ブレーキ検査の検査方法
ブレーキ検査の検査方法は、検査機(ブレーキテスター)を使用して、次のような手順で行います。
陸運支局の自動車検査登録事務所の検査場でも、指定工場内の検査テスターでの検査でもほぼ同じとなります。
- 検査する車のタイヤ4輪を検査機(ブレーキテスター)のローラーに乗せる
- ギアをニュートラルにする
- フットブレーキの制動力の検査が行われる
- 駐車ブレーキの制動力の検査が行われる
- ブレーキ検査ページの先頭に戻る
- 車検の検査項目の記事一覧へ戻る
検査する車のタイヤ4輪を検査機(ブレーキテスター)のローラーに乗せる
検査機(マルチタイプのブレーキテスター)は、車の4輪のブレーキの制動力を検査するために、4つのローラーがあり、前輪を前方のローターのくぼみにタイヤをのせると、後輪のローラーが自動的に動いて、後輪タイヤがローラーのくぼみにはまるようになります。
古いタイプの検査機(ブレーキテスター)の場合には、ローラーは2つになっており、まずは、ローラーに前輪をのせ前輪のブレーキ検査し、後輪のブレーキ検査の行う前に、車を移動し、後輪をローラーにのせます。
ギアをニュートラルにする
ブレーキ検査の場合は、スピードメーター検査と異なり、テスターのローラーが自動的に回転し、車のタイヤを回転します。
フットブレーキの検査を行う
フットブレーキの検査は、前輪タイヤのブレーキ検査を行った後に、後輪タイヤのブレーキ検査が行われます。
前輪ブレーキの検査
検査機の表示板に「ブレーキを踏む」と表示が出たら、一呼吸した後にブレーキを最後まで力ずよく踏みこみます。
「ブレーキを踏む」が表示されて、慌ててブレーキを含むとブレーキの制動力の検査が出来ず、ブレーキ検査が不合格となる場合があります。
次に、検査機の表示板に「ブレーキをはなす」と表示が出たら、踏んでいたブレーキから足を素早くはなします。
ブレーキから足をはなすタイミングが遅くなると、ブレーキの引きずりとして、ブレーキ検査が不合格となる場合があります。
前輪のブレーキ検査が終了すると、後輪のブレーキ検査に移ります。前輪のブレーキ検査が不合格の場合でも、後輪のブレーキ検査が始まります。
後輪のブレーキ検査も、前輪と同様に、検査機の表示板の指示に従い、ブレーキを踏んだり、はなしたりします。
フットブレーキ検査の結果が表示板に表示される
前後輪のブレーキ検査が終了すると、ブレーキ検査の結果が表示板に表示されます。表示は、前輪と後輪に分かれており、前輪、後輪ともに合格の場合には、〇印が表示されます。不合格の場合にはバツ(×)印が表示されます。
駐車ブレーキの検査を行う
駐車ブレーキの検査も、フットブレーキの検査と同様に、検査機の表示板に、「ブレーキをひく」と「ブレーキをもどす」と表示されるので、指示通り、サイドブレーキまたは、踏み込み式の駐車ブレーキをかけたり、はなしたりします。
駐車ブレーキ検査の結果が表示板に表示される
駐車ブレーキ検査が終了すると、ブレーキ検査の結果が表示板に表示されます。合格の場合には、〇印が表示されます。不合格の場合にはバツ(×)印が表示されます。