TopPage>ユーザー車検>車検が不合格になった時の対処方法

車検が不合格になった時の対処方法

このページをご覧になっているということは、多分、ユーザー車検にチャレンジしてみようと思っている人か、ユーザー車検を受けて不合格になった人が多いと思います。

というのも、ユーザー車検や代行車検以外の場合には、車検前整備といって、法定24か月点検整備を行ってから車検の検査を受けているので、不合格になることはほとんどありませんし、不適合になった箇所を整備工場の場合は、その日の内に整備して、再検査を受けますので、クラッシックカーでもない限り、金額的に追加費用は掛かったとしても、車検が不合格になるというのはまれですしね。整備工場の場合には、不合格となるような箇所があれば、24か月点検整備の際に発見し、部品交換などが必要な場合には、依頼者であるあなたに金額と交換の了解をとって整備しますので、車検の不合格の心配はないでしょう。


それでは、ユーザー車検で、検査当日に不合格となった場合の対処方法について、ご紹介しています。


自動車検査票の不適合箇所を確認する

ユーザー車検で、陸運支局の自動車検査登録所に車を持ち込んで車検の継続検査を受けて、不幸にも、不合格(不適合)となった場合にまずすることは、どの検査項目が不合格(不適合)となったのかを把握することです。


不合格後の対応を決める

不合格(不適合)となった検査項目を確認したら、この後の対応を決めます。

ユーザー車検で不合格になった時の対処方法は、次の3つとなります。

不適合箇所を当日の検査時間内に整備して再検査を受ける
車検検査場の最終検査時間までに不合格箇所の整備が出来る場合には、当日中に再検査を受けることをおすすめします。
限定車検証の発行を行い、後日整備した後に検査場で再検査を受ける
不合格箇所の整備に時間がかかる場合や、最終検査時間までに整備することが難しい場合はこの方法を取ります。
限定車検証の発行を行い、指定整備工場に不適合箇所の整備を検査を依頼する
不合格箇所が自分で整備できない箇所の場合などの時は、この方法をとります。

当日の検査時間内に整備して再検査を受ける

車検の継続検査は、検査当日であれば、不適合箇所の再検査を受けることができます。

ユーザー車検で不適合箇所となるのが多い箇所は、次の項目ですね。

  • ヘッドライト検査(配光、光軸)
  • 灯火類の球切れ
  • 発炎筒の有効期限切れ
  • ウォッシャー液不足
  • スピードメーター検査(操作ミスなど)

このような項目の不合格であれば、次の対応をすることで、当日に再検査を受けることも可能です。


灯火類球切れと発炎筒の有効期間切れ、ウォッシャー液不足の場合

意外だと思われますが、ユーザー車検で多いのが、ブレーキランプの球切れと、発炎筒の有効期間切れ、ウォッシャー液不足です。

このような原因の不適合なら、車で、近くのカー用品店に行って、購入して交換、補充を行い、検査場に戻って、検査ラインに並んで、再検査を受けましょう。

灯火類の球切れで、ドライバーなどの工具が無い場合には、カー用品店でちょっと料金はかかりますが、交換してもらいましょう。後日に再検査を受ける費用と手間に比べたら、少々の金額をかけても当日に再検査を受けて、車検に合格するほうがましですよ。


ヘッドライト検査不適合の場合

ヘッドライトの光量自体が不足している場合には、対応できませんが、ヘッドライト検査で不適合となる割合が多いのが、ヘッドライトの配光と光軸のズレ(調整不足)です。

このような調整不足の場合には、車検検査場の周辺にある予備車検場と呼ばれるテスター屋に行って、ヘッドライトの調整をしてもらいましょう。調整金額的には、地域やテスター屋にもよりますが、2000円から3000円程度で調整してもらえます。


スピードメーター検査不適合の場合

スピードメーター検査不適合の原因で多いのが操作ミスによるものです。

ユーザー車検を複数回経験している人でも、2年に1回の頻度なので、アクセル操作や合図ミスによって、スピードメーター検査が不合格となることがあります。

検査場のスピードメーター検査機(テスター)のローダー台で40kmの速度で一定にするのは、経験と慣れが必要です。

特に、AT(オートマチック)車の場合には、自動的にギアが変速されるので、40km付近で一定にすることは難しかったり、40kmでの合図(検査ボタン操作やパッシング操作)がうまく出来なかったなどが原因で不適合になるケースがあります。

スピードメーター検査不適合で、自分の操作ミスであると思われる場合には、落ち着いて、つぎのやり方で、再検査を受けてみましょう。

マニュアル車の場合
2速ギアで発進して、ギアを変えずに、アクセル操作だけで40km付近で安定した時に、検査ボタンまたはパッシングを行う
AT(オートマチック)車の場合
ギアをセカンド固定にして、アクセル操作だけで40km付近で安定した時に、操作ボタンまたはパッシングを行う

また、新車時の標準タイヤ以外のタイヤに交換している場合(特にインチアップなどしている場合)には、スピードメーターと実速度のズレが生じている場合があります。このような時には、ヘッドライト検査と同様に、車検検査場の周辺にある予備車検場と呼ばれるテスター屋で、スピードメーター検査を受けた後に、車検検査場で再検査を受けることをお勧めします。

テスター屋では、車検検査場と同様の検査の出来るテスターを使用して、40kmを教えてくれます。この時のスピードメーターの表示を覚えておき、その時に操作ボタンまたはパッシングを行うようにしてみましょう。明らかにスピードメーターの表示誤差がある場合には、テスター屋から修理をすることを勧められます。

また、テスター屋でのスピードメーター検査を行うことで、車検検査場でのスピードメーター検査の練習にもなりますよ。


サイドスリップ検査が不合格の場合

サイドスリップ検査も操作ミスで不適合になるケースがあります。

ハンドル操作していけないところをハンドルを動かしてしまったりすると不合格となります。

自分の操作ミスだと思う場合には、落ち着いて、再検査を受けてみましょう。

操作ミスではない場合には、サイドスリップ検査も特殊な車でなければ、テスター屋(予備車検場)で検査調整してもらうことが出来ます。料金は、テスター屋によって異なりますが、概ね3000円程度だと思います。

尚、テスター屋では、車検の一式予備検査と調整でパック料金を設定していますので、初めてユーザー車検にチャレンジしようとする人は、車検検査場での検査の前に、利用するのもいいかもしれませんね。


限定車検証の発行を行い、後日整備した後に検査場で再検査を受ける

つぎのような場合には、自動車検査登録事務所にて、限定車検証を発行してもらい、整備をした後に、後日、車検検査場で再検査を受けます。

  • 検査当日、最終の4ラウンドで検査を受けて、当日内に整備して再検査を受けることが時間的に難しい場合
  • 不適合箇所が、自分で整備できるが部品の交換などが必要で当日の最終検査時間までには間に合わない場合

限定車検証を発行している場合には、限定車検証の有効期間内であれば、不適合箇所のみの再検査適合確認で車検に合格することができます。

また、限定車検証の有効期間内であれば、車検検査場の検査予約は不要となり、有効期間内であれば、自分の都合のいい平日時間に再検査を受けることが出来ます。検査手数料も数百円ほど再度予約して検査を受けるより安くすみます。

不合格箇所の整備について

ヘッドライト検査やサイドスリップ検査、スピードメーター検査が不合格の場合には、予備車検場(テスター屋)を利用するといいでしょう。


限定車検証の発行を行い、指定整備工場に不適合箇所の整備を再検査を依頼する

つぎのような不適合箇所が自分で整備できない場合には、自動車検査登録事務所にて、限定車検証を発行してもらい、指定整備工場へ限定車検証を添えて、不適合箇所の整備と再検査を依頼します。

  • ドライブシャフトブーツの破れ(交換)
  • ブレーキの引きずり
  • 排気ガス検査不適合(テスター屋で整備調整できる場合もあります)
  • オイル漏れ・オイルにじみ(パワステポンプやデファレンシャル他)
  • SRSエアバック警告灯点灯

上記の不合格内容はあくまでも例ですので、自分で整備できないと思う場合には、安全に係わることですので、指定整備工場へ整備を依頼することをお勧めします。

整備の依頼先は、認証整備工場でもいいのですが、指定整備工場の場合だと、整備完了後、指定整備工場内で再検査を行ってもらうことが出来るのでお勧めです。

認証整備工場へ整備を依頼した場合には、自分で車検検査場へ車を持ち込んで再検査を受けるか、認証整備工場に代行手数料を支払って、車検検査場へ車を持ち込んでもらい再検査を受ける必要があるので、整備日以外に再検査の日が必要になります。




copyright©2011~2024 車検費用を安くする方法 all rights reserved.

「車検費用を安くする方法」の記事や画像等の全てのコンテンツについて無断複写・転載・転用を禁止します。